2014/10/16
カスタムサーフボード、グラッシングの選び方
カスタムオーダーをする際には通常モデルを選び、長さや幅厚み、フィンシステムの種類などを指定してオーダーしますよね。
その際にグラッシングもリクエスト出来ることをご存知でしたか?
そもそもグラッシングとはなんでしょうか?サーフボードはシェイパーが削ったブランクスフォームにガラス繊維でできた布を特殊な樹脂で巻き付けて強度を出します。この作業によりそのままではすぐに凹んだり傷ついたりしてしまうブランクスフォームを固く強くしつつ、しなりを残すことができます。
この行程で使用されるガラス繊維の布の種類や何枚重ねるかによってサーフボードの重さや強度が決まります。まさにこのガラス繊維の布の種類と枚数を選ぶことがグラッシングリクエストです。
近年ショートボードのグラッシングに使用されているガラス繊維の布の種類は大きく分けて2種類。4オンスグラスと6オンスグラスになります。
ロングボードなどに用いられる8オンスグラスなどもありますが、ショートボードでは使われません。この数字が大きいほどガラス繊維が太くなります。そしてその分ボードが強くなります。
一方繊維が太くなると繊維の中に樹脂が残り重くもなります。これらのことを踏まえ現在では各ショートボードメーカーは下記のような組み合わせにて、サーフボードをグラッシングしています。(表記の仕方はメーカーによって多少揺れがありますが、ここでは標準的なものをご紹介しています)
- 4×4×4 (ストックボード等で使用される標準的グラッシング)
デッキ面全体に4オンスを2枚重ね、ボトムに面全体に4オンス1枚 - 4×4+2/3Vパッチ (強度を残しながら少しでもノーズ部分を軽く)
デッキ面全体に4オンス1枚、テール部分より2/3のみに4オンスを2枚重ね、ボトムに面全体に4オンス1枚 - 4×4+1/4Vパッチ (大会等で使用する短命覚悟のライダー仕様)
デッキ面全体に4オンス1枚、テール部分より1/4のみに4オンスを2枚重ね、ボトムに面全体に4オンス1枚 - 4×4 (大会等で使用する短命覚悟のライダー仕様)
デッキ面全体に4オンス1枚、ボトムに面全体に4オンス1枚 - 4×6 (ある程度ボード全体に強度を残しつつ少しでも軽く)
デッキ面全体に6オンス1枚、ボトムに面全体に4オンス1枚 - 4×6×4 (重くなってもフットプリントをつけたくない方&重量級の方向け)
デッキ面全体に4オンスと6オンスを重ね、ボトムに面全体に4オンス1枚 - 4×6×6 (ビックウエーブでも折れない強靭なガンボード向け)
デッキ面全体に4オンスと6オンスを重ね、ボトムに面全体に6オンス1枚
※ショートボード用の参考コメントです。ロングボード等はこれにあたりません。
またこれらのグラッシングの組み合わせに加えて、デッキ面のテールよりの両サイドにカーボン等でできた布をあてたりすること(=テールカーボンパッチ等)も可能です。
これは各ブランドによって様々な素材やデザインのものが出ておりますので、ご希望の場合にはご注文時にお問い合わせ下さい。