2008/03/04
WCT 第1戦 クイックシルバープロ ケリー・スレーター優勝!!!
‘08WCT第1戦クイックシルバープロが今日終了し、8度のワールドタイトルを持つケリー・スレーターが優勝した。
波が大きく上がる予報が出ていた今大会だが思うほど上がらず、肩から頭前後の波で行われた。
日曜日、月曜日と行われたラウンド4でも、セットの数が少なく、午後のラウンドの途中で次の日に繰越、という状況で行われた。今朝は若干ではあるが昨日の午後よりも波数があり、1日ノンストップで大会は進行されていった。
ファイナリストのミック・ファン二ングとケリーに関しては1ラウンド30分もあるヒートを今日一日で4回もこなすハードスケジュールだ。
ケリーはクウォーターファイナルの相手アンディー・アイアンに対し、まったく寄せ付けないサーフィンで、ヒート中にもかかわらずMCから「ケリー、サーフィンを楽しんでるね!?」と声がかかると手を振って答えたり、終了間際にはスイッチスタンスで、バックサイドでリップを決めてしまう始末だ。
続くセミファイナルはWCT最年少のジェレミー・フローレンスとのヒートで、肩サイズの波でほぼ満点の9.8ポイントを叩き出した。
決して調子が悪いわけではないジェミーの思い切りのいいライディングも、ケリーの前では明らかな格の違いを見せ付けられた。
セミファイナルのあと15分ほどの小休憩を挟み、ほとんどそのままの状態で始まったファイナルでは’07チャンピオンで昨年もこのQSプロで優勝しているローカルサーファー、ミック・ファ二ングとの対戦。
ここまで余裕とも取れるサーフィンで勝ち上がってきたケリーだったが、さすがにミックを相手にしたファイナルでは違った。
ヒートが始まって7分ほど経過してゲットした波をスナッパーからグリーマウント近くまで200m以上をつなぎ、そのライディングに対して出されたスコア8.6ポイントをMCがコールすると不満そうに手で水しぶきを上げるシーンも見られた。
このあとミックは9.3ポイントのハイスコアをマークするが、その直後にまたしてもケリーが9.2ポイントのハイスコアをマークしその後はセットも入らずに終了した。
次回のベルズビーチで行われるリップカールプロには参加しないと発表しているケリーだが、優勝インタビューで今シーズンのプランを聞かれた際にも笑ってごまかしていた。
だがステージ上では終始本当にうれしそうな表情で観衆に手を上げていたのが印象的だ。