2005/10/13
スタッフカツオの日記 10月13日
ここのところ北風が続き、やはりスナッパーロックス、バーレーヘッズと言ったポイントがブレイクするには至っていない。
とは言ってもそんなコンディションの時はサーファーズパラダイス近辺のビーチがオフショアになって良かったりする。
先日、珍しく早起きをして家の前をチェックしたら例に漏れずオフショアで、ちょっと厚めではあるけど幾つかのAフレームができていたので、最近形の良いサンドバーができているマイアミビーチに行ってみる事に。
5分ほど車を走らせて到着すると、予想通り胸サイズのピークが幾つも出来ていて、中には小ぶりなチューブをメイクしている姿も見えた。
早速、連れの中島に電話をすると眠そうな声が返ってきた。「使えない奴め」と思いながらも(いつもは俺が起こされるんだけどね。)5分で来るように伝え、先に入る事にした。そそくさとウェットに着替えていると友達のノリスケが丁度現れて「一緒に入ろうぜ!」と言う事になった。やっぱ、一人で入るよりも友達が一緒の方が楽しいよね、サーフィンって。
本日の選択はダーシーサーフボードの5'7のパントタイプ。こいつは使い始めて1年になるけどホントこんな、サイズは小さいけどクリーンな日のサーフィンをより楽しいものにしてくれる俺のかけがえの無い相棒だ。
ラインナップに出てみると思ったよりもソリッドで、それなりに人は居たけど天気もいいし、楽しいセッションを期待させるには十分の波だった。
なるべく人の居ない所で波待ちしていると、早速小さなピークが迫ってきた。そいつを一かき、二かきとパドルすると、板は走り始め、「どっちに行こうかな」とちょっと考え、レフトに行くことにした。が、どうにも思った様に波のパワーが感じられず、俺のダーシーも走ってくれない。どうやら、レフトは見た目よりたるく、ショルダーもライトに比べて張っていないようだ。今度は狙いをライトに絞り一本目を乗ると、サイズこそ小さいが規則正しく割れてくるファンウェイブで、カットバック、テールスライドとインサイドまで乗り継いだ。パドルでラインナップに戻っていると、ノリスケがテイクオフするところだった。久しぶりのファンサーフにノリスケの顔も思わずにやけ顔だ。
中島を待ちつつ、ノリスケと交互に何本も乗っていると、目の前をひとりのオージーのおっさんがパドルで横切っていった。俺は一瞬目を疑ったが、おっさん片足が義足だ。思わずノリスケに「あのおっさん見てみろよ」と言うとノリスケもびっくり。しかも、おっさんの板、6'2か'3程度のショートボード。俺はしばらくおっさんのサーフィンを観察することにした。パドルを始めたおっさんはテイクオフでぐらつくこともなく難なく立ち上がり、横に走るだけかと思ったら、なんとリッピング!そばで見ていたノリスケは「え~、いまのあのおっさん!?」と驚きを隠せない模様。挙句、「あのおっさん俺より上手いかも」と言う始末。
でも良く聞くとおっさん、F☆CKを連発して他のサーファーに悪態をついている。俺も最初は寛大に波を譲ろうかと思ったけど、やめた。ガツガツといやしく波を競っていっぱい乗ったった。敵に不足なし。
そんなこんなで3時間半もノリスケとサーフィンしてしまった。駐車場に戻ると中島が居て、どうやら俺ら二人が気付かないところでサーフィンしてたらしい。こんな波の良い日は話も弾み、長い事駐車場で話し込んで、その日のサーフィンの余韻に浸っていた。本来ならそのままサーフクラブでビールセッションとなるところだが、残念ながら仕事に直行した。前日も3時間しか寝てなかった俺は、レッドブルを2缶飲み干し、その後の仕事を乗り切った。