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波Hey!ログ 8月4日

2005/08/04

ハンドシェィプ?マシーンシェィプ?その2

ハンドシェィプ?マシーンシェィプ? その1へ→

この工程に機械を利用してシェイプしていくことが、マシーンシェイプです。
ただ機械といってもシェイパーによりさまざまな種類のものが使用されています。

~マシーンシェイプ~

まずは、(1)の部分だけに機械を使用してシェイプする方法です。
(1)のプレーナーを使用してシェイプするのはかなり大変な作業といってもいいでしょう。
シェイパーはそれぞれ自分のロッカーをもっています。それはそれぞれのシェイパーが時間をかけて作り上げてきたサーフボードの命といってもよい部分だと思います。
ここに機械を利用します。この機械をロッカーマシーンもしくはプロファイルマシーンと呼んでいます。
この機械はシェイパーのデッキロッカー、ボトムロッカーのテンプレートに合わせてブランクスにロッカーを付けていくだけのとてもシンプルなものです。

写真:ロッカーマシーン後の状態

私個人この機械は本当にすばらしいものだと思います。
プレーナーを人間の手で支えて作業するのはどうしても時間もかかり誤差等も生じますが、この機械を使えばいつも自分の作り上げた最高のロッカーが確実に出せるわけです。

次は(1)(2)(3)の部分を一気に機械を用いる方法です。
この場合の機械はロッカーマシーンと違って本格的にコンピューターを用いて行います。
この機械だと、ボードを機械にセットしたり、裏表ひっくり返したりと基本的な作業は人の手を必要としますが、後はオーダーのデータをボードデザインがプログラムされたPCに入力するだけで機械が写真の状態まで仕上げてくれます。

写真:マシーンシェイプ後のフォーム1

写真:マシーンシェイプ後のフォーム2

ただここまで出来る機械にも出来ない部分があったり(たとえばテール、ノーズ部分やレールの仕上げ等)、人の手にしか分からないほどの細かい誤差※を調整するなどの作業がベテランのシェイパーによって行われていきます。
※ブランクスはそれ自体がしなりますし、ブランクスによってはやわらかさが微妙に違うなどの部分があったり、こまかな誤差が出てくるものです。

ここまでは機械で出来ても最終的な作業は人の手、シェィパーによってしか出来ないものです。
このような機械、コンピューターなどと人間の手が組み合わさって出来るものが今現在のマシ-ンシェイプです。少しでも機械を使ったシェイプは全てひっくるめてマシーンシェイプと呼ばれていますが、マシーンシェイプは人だからこそ起こりうる僅差やズレをなくし、シェイパーが考え抜いた最高のロッカーを各板に誤差なくだせるという点で安定性、信頼性がより強いと思います。
実際、現在市場に出回っているサーフボードの大多数がこのマシーンシェイプと呼ばれるものです。

ハンドシェイプ、マシーンシェイプそれぞれのシェイプ方法について、今日は説明させていただきましたが、どちらが良いどちらが悪いというのは言いがたいと思います。

すでに次世代のサーフボードと呼べるS-COREやタフライトなど続々と新しいテクノロジーのものが各メーカーより発売されサーフボードも時代とともにどんどん変化、進化してきています。その中で自分にあった板を見つける、そういうお手伝いを波Hey!サーフがご案内できたら、と私たちは考えています。

ご意見、ご質問等ございましたらお気軽にまでお寄せくださいね。