メニュー
お問い合わせ

波Hey!ログ 7月26日

2005/07/26

家でもできるカンタン!リペア講座(1) ~クロスの割れ目のリペア方法~

夏本番!台風シーズン到来!という今日この頃ですが、皆さんどうお過ごしでしょうか?
家にいても仕事をしていても海のことばかり気になって、台風情報をこまめにチェックしている方は少なくないでしょうね。

今回、波hey!サーフでは家でも出来るリペア講座を開講します。(ここで)

まずは基本中の基本、レールなどによく出来がちなクロスの割れ目のリペアの方法をご紹介します。
この程度のリペアならもう出来る!と言われる方も多いかもしれませんが、確認のつもりで読んでもらえれば、今までのリペアの間違いや、疑問が解決できるかもしれないですね。

~レールが割れた場合~

ワイプアウトなどによるレール割れ
↑上のようなレール割れはワイプアウトなどをした際に自分の体に軽く当たっただけで出来てしまうこともあります。割れたことにすら気づかなかった、という方も多いのではないでしょうか。

(1)まず全てのリペアをするときにいえることですが、リペアの作業は、壊れた箇所が確実に乾いたことを確認してからはじめましょう。キッチンテープやWAXをつめていたから、といっても大抵の場合は水が板の中にまでしみこんでしまいます。

乾いてることが確認できたら、まず60番から80番くらいの粗めのサンドペーパーでリペア箇所に傷をつけていきます。
リペア作業でご自分の大切な板の傷をそれ以上広げたくない為に、この作業を飛ばしてそのまま樹脂を塗ったり、狭い範囲だけを傷つけて終わってる、なんてこと、ありませんか?

■ポイント ここできちんと傷をつけましょう。この作業をおろそかにしてしまうと、これからつける樹脂がすぐに剥がれ落ちてしまうようになります。

(2)次にクロスを貼ります。(よく市販されている、刻まれたクロスがすでに樹脂に混ざってるものを使用する場合は貼る必要はありません。)
クロスをリペア箇所よりひと回り大きめに切り樹脂を塗ります。硬化剤の量は100:1位が目安ですが、説明書などを読んで確認しましょう。(サンレジンのように、太陽の下でUVにあてると固まるものの場合は硬化剤は必要ありません。)
クロスを張りたい場所におき、指先に樹脂を塗りこむようにつけていきます。樹脂がついた手は古くなったTシャツなどの布でふき取ると簡単に取ることができます。(直接指で樹脂を触りたくない方は使い捨てのゴム手袋を使用するといいですよ。)

クロスを貼ったあとの写真

■ポイント このとき樹脂は塗り過ぎないように注意しましょう。ちょうどクロスが濡れる程度にし、乾くのを待ちます。サンレジンの場合は太陽の下に出します。
すると、右→の写真のようになります。

(3)乾いてから120番くらいのサンドペーパーで軽く削りましょう。このときは、とがっている部分を軽く削り落とす程度でかまいません。
それから再度(2)の要領で樹脂を塗ります。今回は前回と違うのは、クロスの目が完全に樹脂に隠れてしまうぐらい厚めに塗りましょう。このとき樹脂が他の部分につかないようにマスキングテープなどをして囲うのも良い方法です。

樹脂を塗ったあとの写真

(4)乾いたら、削っていきましょう。
まず120番くらいのサンドペーパーで大まかに削ります。
その後150番、180番、240番のサンドペーパー、と削っていきます。このとき、削りすぎを防ぐために、マメに指で強度を確かめながら行いましょう。
手で触った感じや見た目にも問題がなければ、これで作業は完成です。

削るときは、小さな角材などであて木をすると簡単に削れます。もし削りすぎたら(3)もしくは(2)の作業を繰り返せば、問題はありません。
クロスの目が薄く見える程度であれば、指でそこを軽く押してみてやわらかくなければ気にすることはありません。気になるようであれば、薄く樹脂を塗って、削り直すか、クロスの目を消すだけであれば缶ラッカーのつや消しクリアーを噴いてもかまいません。その後簡単に耐水ペーパーで水とぎをするとよりスムーズな仕上がりとなります。

今回のご紹介したリペアが全てのリペアの基本です。

※もし、「家でもできるカンタン!リペア講座」でテーマにしてほしいリペアの状況等、ご希望がございましたらどんどん波Hey!インフォーメーションまでご意見をお送りください。

<今回使用した材料、道具>

サンドペーパー ・60番(80番でもOK)
・120番、150番、180番、240番
(150番だけでも出来なくは無い)
耐水ペーパー 400番(400番前後であれば何番でも可)
クロス 小一枚
樹脂 適量(サンレジン可)
ラッカー 缶ラッカーのつや消しクリアー